マンション(不動産)売買の最大の関心事は価格である
マンション(不動産)売買の検討時に「価格」を無視することはあり得ません。
売却も購入も、つまるところ価格にすべてが集約されます。
その他の条件、細かな要素も当然大切ですが、結局のところ満足感の多くを占めるのは最終的な価格です。
相場価格は参考価格という意味
実は、相場価格での成約が互いに満足かというと「盲点」があります。
価格が高いのか安いのか、売主と買主双方の満足感は何が基準になっているのでしょうか?
「相場だ」と、誰もが考えるでしょう。
売主さんは相場より少しでも高ければ「得をした」と思い、買主さんは相場より安ければ「いい買い物をした」と思います。
確かにそれはあるでしょう。
しかし、もし本当にそれだけが基準なら、「双方ともに満足できる売買契約はない」ことになってしまいます。
どちらか一方が満足し、どちらか一方は必ず妥協を強いられるからです。
そのため、どうしても心情的に不満が渦巻き、クレームをつけたり、トラブルに発展したりするようなすれ違いが起こりやすいのです。
購入者も満足感を得られる価値感の提案
では一体、双方が満足し、お互いに心から笑って握手できる契約を結ぶためには、何を基準にしたらいいのでしょう?
それには簡単な手がかりがあります。
「相場を基準にしないこと」です。
そもそも相場とは誰が決めたのでしょう?
一般的に言えば、その地域の実勢価格、同じような物件が実際にいくらで取引されているかなどのデータが基になります。
マンション(不動産)の単価も地域の販売実績が基準です。
それに加えて
- 角部屋(角地)かどうか
- 開口部の向き(接道方向)
- 眺望・階層は?
- バルコニー(庭)は広いか?
などの要素でプラスマイナスがあり、価格が割り出されます。
しかし、これはあくまで万人に向けた平均的な価値観です。
物件を買ってくれるのは「1 人」です。
特定の 1 人が「その物件がこの価格なら十分にリーズナブルだ」と感じてくれれば、たとえ相場より高くても「満足」でしょう。
マンション(不動産)売却は価値感の創造・提案が必要
マンション(不動産)売却活動は、顧客の潜在・顕在化した価値観を創造・提案し、その価値観を求めている顧客に向けたセールスが展開できれば、思わぬ高値で申し込みが複数舞い込む可能性すらあるのです。
実際にあった例をあげれば、「評判の高い学校の学区内だ」とか、「有名なデザイナーが手がけた建物だ」といった要素です。
不動産会社による売主様へのヒアリングやターゲット層の想定と情報収集が重要になるでしょう。
また、弊社では昨今話題の(※)ホームステージングなども取り入れ生活スタイルの提案も行います。
これらによって魅力を感じる人で経済的に余裕があれば、相場よりずっと高くても「購入」を決断するのです。
WHAT IS HOME STAGING?
ホームステージングとは?
「ホームステージング」とは、売却する予定の物件に家具や小物でインテリアコーディネートを加え、モデルルームのように購入検討者により良い印象を与え、売却を円滑に促すためのサービスです。
インテリアコーディネートとは違い物件の購買層を把握・意識し、ターゲットに向け「売れる物件」を演出します。
米国発のリサーチでは、ホームステージングが、空室時(ホームステージングを実施しない場合)と比べ、約30%-50%が売却期間を短縮でき、価値が6-20%程度高まると発表されている。
(wikipediaより一部引用)