マンション(不動産)の売却机上査定の方法は各社様々です。
基本形は、過去の取引事例や新築時分譲価格などを参考として、プラスマイナスをつけています。
マンション(不動産)の売却査定価格の決定プロセスに注意
基本形に対して、担当者一人の主観で左右される割合が高い会社もあります。
担当者が作成した査定を、その上司がダブルチェックするところもあれば、担当者の独断でお客様にお伝えしてしまう会社もあります。
いずれにしても、机上査定も訪問査定も担当者の主観が入っているものです。
依頼した不動産会社、担当者によって査定価格にばらつきが生じるものなのです。
マンション(不動産)の売却査定価格は担当者の経験則も影響する
ある担当者は以前に同じマンション棟内の他の部屋を成約させたという実績があれば
- 「価格設定が高額だったため、売却に時間がかかって苦戦した」
- 「あっという間で楽だった」
など、その時の「経験」を持っています。
また、以前販売したときに
「このマンションの部屋を購入したい」
と検討したお客様との繋がりを保っているかもしれません。
そのような感覚値、担当者(あるいは、その上司)の気持ちが
「あの時はこんな感じだったから、今回もこれぐらいの売却価格が妥当かな?」
と査定価格に反映されています。
経験則は貴重な意見ですが。。
たしかに、以前売却活動を行った際、どうであったか教えてもらえるのは貴重です。
しかし、査定をする担当者がマンションを購入するわけではありません。
ですから、私たちは、購入検討者がどのような考えで不動産を選んでいるのかを、常に見越した上で査定価格を決めるべきだと思っています。
1 ~2ヵ月前と現在とでは購入検討者の人数や競合物件も異なります。
- 今回の様なコロナの影響
- 自然災害の影響
- 経済状況
- 税制
- 法律などの改正
- ・・・・・・・・・・・
価格変動要因は無数に存在します。
ですから、担当者の過去の主観が入った査定価格は参考程度にし、現時点での戦略を立てながら売却活動することが「高額成約」メソッドの 1 つとなります。