主に賃貸物件は、集合住宅といわれるように一つの建物に複数の住戸が区画され、各住戸が独立した住宅です。
各住戸部分を「専有部分」といい、室内を出た部分(通路やエントランス・エレベーターなど住民同士が利用する部分)を共用部分といい、ゴミ置き場も共用部分とされています。
この記事では賃貸物件にて暮らす際のゴミ置き場の種類と利用の際のルールや注意点を解説していきます。
賃貸物件のゴミ置き場の種類と特徴
賃貸物件のゴミ置き場は大きく分けて、
- 「路上ゴミ置き場」
- 「敷地内ゴミ置き場」
のどちらかになります。
敷地内ゴミ置き場の場合は物件ごとに更に分類されますので、それぞれの特徴を紹介していきます。
路上型
賃貸物件周辺の路上にゴミ置き場を定めているのが「路上型」です。
この場合の利用者は、その賃貸物件に住む人だけでなく、近隣の住民も利用します。
また、このタイプはゴミ収集日に限りゴミ出しすることができるようになっていますので、収集日以外にゴミ出しすることはルール違反となります。
敷地内型
賃貸物件の敷地内にゴミ置き場を設けているのが「敷地内型」です。
敷地内型は賃貸物件によりゴミ置き場の形状は異なります。
特に何も設けておらず敷地の一か所をゴミ置き場として定めている場合もあれば、ブロック塀などで囲われていることもあります。
他にもゴミ収集ボックスを設けてその中に置くタイプや、建物一階部分の一部を扉付きのゴミ置き場としているタイプなど様々です。
敷地内型であっても24時間いつでもゴミ出し可能という物件は少なく、ほとんどの賃貸物件では収集日に限りゴミ出し可とされています。
ゴミ出しのルールは地域や物件により異なる
路上型でも敷地内型の場合でもゴミの出しかたには賃貸物件や地域によってルールがあります。
ルールに従わないでゴミを出すと回収されずにそのまま放置されてしまいますので、定められたルールに従う必要があります。
ゴミは自治体の定めに従い分別する必要がある
地域によってはゴミを細かく分類して回収をする自治体があり、分類の方法は自治体によって異なっています。
可燃ゴミと不燃ゴミの分類だけでなく、ペットボトルなどの資源ゴミの回収方法など自治体の定めに従ってだすようにしましょう。
もし、分別を間違えてゴミを出してしまった場合は回収されずにゴミ置き場に放置されてしまうこともあります。
自分のゴミが未回収だった場合は、見て見ぬふりをせずに一度持ち帰り、分別しなおして再度だすようにしましょう。
ゴミ出しの日時は賃貸物件のルールに従う
敷地内型のゴミ置き場の場合でも、基本的には自治体のルールに沿って決められていることがほとんどです。
賃貸物件によっては24時間ゴミ出し可能とされている物件もありますが、そうでない場合は決められた日時にだすようにしましょう。
粗大ごみや大型のゴミは事前に収集の申込が必要
引っ越しや家電、寝具の買い替えの際は粗大ごみや大きな処分品が出てしまいます。
しかし、こうしたゴミは通常のだしかたでは収集してもらえません。
事前に取集の依頼をして決められた日にゴミを出す必要があります。
粗大ごみや大きな処分品は基本的には有料にて回収されます。
地域によって料金は異なりますので、自治体やゴミ回収業者に事前に確認しましょう。
依頼方法は電話またはインターネットから申し込みが可能です。
ゴミ出しの際の注意点
既述したようにゴミ置き場は共用部分ですので、賃貸物件やその自治体のルールに従ったゴミ出しはもちろん、この他にも気を付けた方が良い注意点がいくつかあります。
下記にその注意点を紹介します。
臭いが発生しないように気を付ける
ゴミ置き場のトラブルには臭いによる問題が多くあります。こうした臭いの発生源は生ゴミやお弁当の容器、レトルト食品の袋が原因にあります。
生ゴミを出す際は水をよく切り、密閉するようにビニール袋に入れ、よく縛ってから出すようにしましょう。
お弁当の容器やレトルト食品の袋は簡単に洗ってからビニール袋に密閉するだけで臭いはだいぶ出にくくなります。
個人情報に注意する
捨てたゴミから個人情報が盗み取られることがあります。
特に郵便物や宅配物の宛名は気を付ける必要があります。
宛名部分は細かく破いて古紙に包んで捨てるなど細心の注意を持って捨てるようにしても大げさではありません。
特にそのままゴミ袋に入れてしまい宛名部分が透けて見えてしまうのはとても危険ですので注意して下さい。
まとめ
ゴミ置き場は共用部分ですので、住民同士がルールを守るゴミ出しをする必要があります。
また、路上型のようにゴミ置き場を近隣住民と共用する賃貸物件ではその地域の定めに従う必要があります。
しっかりとルールとマナーを守り自分自身も含めみんなが不快な気持ちにならないようにゴミ置き場を利用しましょう。